【ネタバレ】Heaven's Feel メモ
はじめに
この記事はネタバレです
感想
HF3章観てきました。5回くらい最高!になっちゃいました。
以下箇条書きです。
良かったところ
- 最初からクライマックス。1章のランサーでめっちゃ尺取ってて不安だったけど、
黒桜スタートで飽きることなく観ていられた。
HF最大の欠点である設定説明が長すぎて密度が低いところが見事に改良されていた。 - ~風呂~ 士郎「ちょっとくらい聖骸布めくっても大丈夫やろ(ペロッ」→ 完
- イリヤを抱えて森を時速50kmで疾走する言峰綺礼。
これを観に行ったと言っても過言はない。
これはたしかに時速50kmだと嬉しくなってしまった
(付いていってる士郎も同じスピードを出していることになってしまうが)。
「私が生かし、私が殺す」から始まる長尺キリエ・エレイソンもすべて詠唱されていて良き。
十字架の特殊演出で聖職者っぽい(?)のも嫌いじゃない。
ちなみに泥に冒されていて心臓がないというのはここが初出設定だった気がするが、
Zero のおかげで補完されててそんなに違和感がないのは良かった。 - 是、射殺す百頭のシーン。
アーチャーの背中 & 石斧投影の原作最高峰CG回収とBGMエミヤで震えた。
欲を言えば石斧投影の左腕はもうちょっと角度がほしかった。
真似してたら肩が外れそうになった思い出深いシーンなので。
肝心の是、射殺す百頭はちょっとあっさりに感じてしまった。
まあ高速で相手の急所を複数箇所突くんだから強すぎてあっけないんだろうけど。
ちなみにトリガーオフで起源弾のイメージが出てくるのはこれが士郎の「起源」ってこと?
それとも撃鉄を起こすイメージと切嗣の起源弾を結びつけてるのかな。 - 第三魔法の体現である宝石剣のズルさ。
Unlimited Codes では「パラダイムシリンダー! 溶かし切れ!にじの極光!」
の単発攻撃でもの足りなかったが、 並行世界から無限大に魔力を持ってくる
本来の第二魔法の一端が存分に発揮されていて、うんうん頷いてしまった。
加えて身体強化魔術を行使して人間離れした動きをする遠坂。強すぎるだろ。
「何って、力勝負だけど」とか無限大↔無尽蔵とか正面から対抗してるのが好きすぎる。 - 魔術師然とした凛。UBWでは可愛すぎて忘れがちだけど、幼い頃に両親を失い
単身遠坂の魔術を継いでるわけで、自分が幸せだと思ったことはないというセリフが響いた。
凛を観てると結局桜は被害者面で甘えているのが浮き彫りになってしまう。
それでも最後にドジを踏むシーンは特に堪えた。
最後の最後で桜に問いかける「今、幸せ?」は自分への問でもあるように見えて泣けた。
UBW でもわかってたけど卒業後遠坂いい女すぎるだろ……! - 聖杯戦争始まりのシーン。ゾォルケンと永人さんのキャラデザは後出しだったので、
御三家が揃っているシーンは感慨深い。ユスティーツァ圧殺シーンは聖杯戦争というルールが
始めから狂っていることが視覚・感覚的に強調されており、
歩道橋でのイリヤの淡白な説明がじわじわ効いてくるようで良かった。 - セイバーオルタ。Mighty Wind が流れ出すのをじっと待ってたけどそんなことはなかった。
全力ライダー強すぎ!「私は信頼されているので。ああ、そういえばあなたは……」の
皮肉ライダーの余裕がまた強すぎ!ロー・アイアスの花弁の枚数!最高ポイント。
最後のセイバー・士郎の表情と「お前にはたくさん助けられた(体内のアヴァロンに気づいてるはず)」は屈指の名シーンに仕上がっていた。 - ルールブレイカーで解放された桜が全裸なこと。
黒桜は全裸という物議を醸した重要な設定がちゃんと遵守されていて安心。
と思ったらなんか影がまとわりついてきてブチギレてしまった。
そもそもお前はいていいやつなのか?(後述) - エピローグ。原作だと腕のいい人形師がどこからともなく現れ割とあっさりしていたが、
凛と桜が尽力したことが表現されていて非常に良かった。
人形と光だけで魂を義体に定着させたことを表していてヲタクのミームってすごいなと。
直後桜の隣に士郎が現れたシーンで、すべてを理解したヲタクの感嘆がすごかった。
ヲタクうるさいな。
- 最初からクライマックス。1章のランサーでめっちゃ尺取ってて不安だったけど、
悪かった・気になったところ
- 原作BGMの欠如。電子音で梶浦サウンドとの調和が取れないのはわかるが、
予告で使われていた光と闇を始め、ローレライ、神の名の下に等、
エミヤ以外にも印象的なBGMを入れられなかったものか。
宝石剣でSAOみたいな曲が流れ出したときは笑いそうになってしまった。 - イリヤの好感度足りてる?もっとイリヤルートの自覚を持ってほしい。
最低限商店街はダイジェストじゃなくセリフが欲しかった。
アインツベルン城まで追いかけて来た士郎と姉弟喧嘩をするシーンと、
衛宮邸から大聖杯に向かう士郎たちを見送るシーンはマジで良かった。 - 士郎の投影について。本来投影は魔力効率が悪くて普通の魔術師は強化を
使うものだけど、士郎の投影は~みたいな説明がないまま宝石剣が出来ててちょっとなあ。
まあこういう細かい説明がHFの密度が低くなる原因でもあるんだけど。
観たものの基本骨子を解明して心象風景に取り込んでるって説明はUBWでしたんだっけ?
体内から剣が出てくるのはもうセイバーとのパスが繋がってなくて
鞘による治癒が追いつかないからって説明もない気がする。 - 言峰との殴り合い。言ってることは原作と大差ないのに文章より迫力がないのはなんで?
- 第三魔法発動シーンで凛のペンダントが砕け、エミヤと手を繋ぎ、英霊の座(?)が
映ったシーン。これはマジでわからなかった。
凛のペンダントが砕けた → 衛宮士郎の終わり
エミヤの手 → エミヤが士郎の魂を繋ぎ止めてくれた?でも第三魔法に関係ないはず。
別れ・労いというか士郎のENDとして受け入れたということ? - 聖杯の影が残っていること。お前はアンリマユの一部であって、
桜の虚数魔術ではないんだから残ってちゃダメじゃないのか?
ataraxia の架空元素行使シーンでは帯は出てきても影はいなかった気がする。
今後はあいつが桜の魔術の代名詞になるの?
- 原作BGMの欠如。電子音で梶浦サウンドとの調和が取れないのはわかるが、
まとめ
冒頭でも触れたけど、クソ長い説明シーンを極力排して動きのあるシーンを中心に
映像化したのは結果的にすごく良かったように思う。
おかげで細かい部分は自分で補完する羽目になってしまったけど。
「映画化不可能とまで言われた」(誰が言ったの?)HFを日和らず表現し、
Fate 正史の完結に導いた功績を非常に評価したい。
最後に
ライダーも宝石剣もセイバーオルタも凛のペンダントも星5じゃないFGOって
やっぱクソだな。